イヴサンローラン(yvessaintlaurent)とはどんなブランド？

イヴサンローランについて

イヴサンローランは若くしてそのセンスをディオールやVOGUEから見込まれるなど天性の才能を持っており、わずか21歳にしてディオールの主任デザイナーを務めていました。
自身の名を冠したイヴサンローランを立ち上げてからは「モードの帝王」とも呼ばれ、かの有名なシャネルの創業者であるココシャネルからも絶賛されています。
イヴサンローランの歴史や製品のことを詳しく知ることが出来れば、イヴサンローランをもっと好きになれますし、意外と日常的な会話でも役に立ちますよ♪

イヴサンローランの歴史について

創業者であるイヴサンローランはフランス領であるアルジェリアにて生を受け、幼少期にパリへと引っ越します。
その後はパリのデザイン学校へと入学しデザインコンクールで最優秀賞を受賞するなど、その才能は学生時代から花開いていたといいます。
そのコンクールで審査員を務めたファッション雑誌VOGUEのディレクターは、まだ無名であった学生のイヴサンローランの作品を見たとき、その素晴らしさと完成度に大変驚き、その才能をすぐさまクリスチャン・ディオールへと伝えます。

そしてイヴサンローランが作り出したコンクールの受賞作品を元にディオールは30ものデザインを描きあげ、イヴサンローランがファッションに対して特別な才能を持っていることを伝えることを決心します。
しかしイヴサンローランは当時学生であったため、若すぎると判断したディオールのスタッフが、ディオールへもう少し待つよう促します。

けれどもその年にディオールは突然息を引き取り、若くして才能を見いだされたイヴサンローランがディオールの後継デザイナーとして抜擢されたのです。
彼がディオールで生み出したデザインとして、フランス語で台形を意味する"トラペーズライン"があります。
裾に向かうにつれて台形のように広がるシルエットを持つ洋服で、このコレクションはニーマン・マーカス賞を受賞するなど非常に高い評価を得ています。
そして徴兵を機にディオールから離れ、除隊後である1962年に自身の名を冠したブランドであるイヴサンローランを設立する運びとなります。

イヴサンローランの特徴について

イヴサンローランは、かの有名なシャネルの創業者であるココシャネルも、もしシャネルの後継者を考えるとすればイヴサンローラン以外に考えられないと絶賛したほどのセンスの持ち主でした。
イヴサンローランが自身のメゾンで手掛けた代表的なデザインとして、男性用のタキシードをアレンジし女性用のスーツに仕立てた他、ミリタリールックなどがあります。
ミリタリールックは軍服の要素を取り入れたクールなデザインで、イヴサンローランらしい一味違うエレガンスが漂っています。
その他、当時一世を風靡していた画家であるモンドリアンのデザインを洋服に組み込み、そのデザインを"モンドリアン・ルック"と名付けました。
太もも付近まであるロングブーツは現在も冬の定番ファッションとして愛されていますが、最初に考案したのはイヴサンローランだったといわれています。

現在イヴサンローランで最も人気のある製品は、バッグや財布などのファッションアイテムです。
YSLの金具がポイントとなったポシェットやハンドバッグは、大きな流行を追ったデザインではなく普遍的なシルエットを採用した使いやすいもので、年代問わず様々な女性が愛用しています。

他、イヴサンローランはファッションアイテムだけでなくコスメや香水部門である"イヴ・サンローラン・ボーテ"の製品も非常に人気があり、特にヴォリュプテなどのルージュや筆ペンタイプのコンシーラーは女性誌に数多く登場し、コスメティック業界においても一大ブームを巻き起こしました。