プラダ(prada)とはどんなブランド？

プラダについて

【プラダ】といえば今や世界で知らない人はいないほどの有名ブランドで、新作も常に注目されています。
しかしプラダは戦時中や戦後の低迷期を乗り越え成長したブランドなのは、プラダに詳しい人でないとなかなか知る機会のない情報です。
プラダの歴史やブランド品の事を詳しく知る事ができれば、プラダをもっと好きになれますし、意外と日常的な会話でも役に立ちますよ♪

プラダの歴史について

プラダの創業は1913年。ミラノの中心街にレザー製品のショップをオープンしたことから始まります。
創業者はマリオ・プラダ、そしてその弟であるのマルティーノ・プラダの2人で、米国やヨーロッパを旅して周りその土地の珍しいレザーや素材を入手し、それらを用いたバッグを製作していました。
創業当時のプラダの製品はバッグやトランク、そしてパーティバッグなどを商品展開の中心とし、ワニやパイソン、そして象などのなめし革を使用した非常にラグジュアリーで豪華絢爛なものでした。
これらの商品がミラノの上流階級の間で注目を集めイタリア王室の御用達ともなり、プラダは瞬く間にその名を広めることとなりました。
その後もオープンから6年という僅かな期間で、サヴォイア王家の御用達となりヨーロッパ全土のセレブからも人気を博すこととなり、プラダは名実ともに素晴らしいブランドへと急成長を遂げます。

順調に売り上げを伸ばしていたプラダですが、1985年以降、ある危機に面することとなります。
第一次世界大戦から第二次世界大戦へと移り変わるにあたり、プラダの豪華絢爛なバッグたちは時代にそぐわないものとなり、売り上げに伸び悩むこととなります。
プラダの製品は上流階級の間で人気だったためにその価格帯も非常に高価で、戦時中の世の中では需要のないものになってしまったのです。
創立者であるマリオ・プラダの死後、時代の変化についていくことが出来なかったプラダの売り上げはみるみる下がり、一時は倒産寸前の危機にまで陥ります。

しかし1978年、マリオ・プラダの孫娘、ミウッチャ・プラダがデザイナーに就任し、プラダの売り上げを飛躍的に上昇させることとなります。
ミウッチャは祖父であるマリオが旅行カバンに使用してナイロン生地の、軽量かつ耐久性がある長所に着目し、これまでの皮革製品を使っていたデザインとは全く異なるバッグを製作します。
これが時代にマッチし大反響となり、プラダは危機的状況から脱出したのです。

開発されたナイロン生地「ポコノ」のバッグは軽くて耐久性があり、リュックサックやトートバッグ、ポーチなど様々な商品展開で更に売り上げを伸ばしていきます。
こうしてプラダはイタリアを代表するハイブランドとして、世界中で絶大な人気を誇るようになりました。

プラダの特徴について

プラダでやはり人気のシリーズは、プラダが再び名ブランドとして復活を遂げるきっかけとなった工業用のナイロン生地である「ポコノ」を用いた商品ではないでしょうか。
軽量かつ汚れにも強く、また防水性にも優れた素材にプラダならではの高級感が加わり、とても機能的なバッグとなっています。
プラダを代表する三角のプレートが採用されたデザインでとてもシンプルな佇まいとなっており、汎用性に富んでいるため、普段使いはもちろん通勤用のビジネスバッグとしても人気となりました。
ナイロン素材のポコノはプラダの革新を象徴しているといっても過言ではないシリーズで、今なお衰えない人気があります。

近年では様々なカラー展開でシンプルながらも存在感のあるサフィアーノも人気のあるシリーズで、世界のセレブが愛用しています。
上質な牛革を使用し、エレガントな光沢とPRADAのメタルロゴがより一層の高級感を醸し、絶妙なバランスで上品な仕上がりとなっています。
細かな型押しが施された上質なレザーはキズがついても目立ちにくく、バッグをアクティブに使用する働く女性からも熱い支持を得ているシリーズです。
その高いデザイン性もさることながら、ポコノ、サフィアーノともに使いやすいよう細かな配慮が成されているのも、プラダの長所だといえるでしょう。
一時は倒産の危機にまで瀕したプラダですが、時代やその時々のニーズに合わせた商品展開と確かなデザイン性で、今では世界中から広く愛されるハイブランドとなっています。

現在はバッグや財布だけでなく、洋服などの服飾品、そして香水などのコスメティック用品までが発売されており、プラダのこだわりと世界観を様々な商品から見ることが出来ます。
1913年に兄弟二人で設立した小さな皮革製品店は、今や全世界より熱い支持を受ける一大ブランドへと成長しているのです。